1. ドコモが「金融サービス」に本気を出し始めた話
NTTドコモというと、これまでは「スマホ・通信」のイメージが強かったですが、
最近は、**決済・投資・銀行まで含めた“総合マネーサービス”**へと一気に舵を切っています。
- 決済:dカード・d払い
- ポイント:dポイント
- 投資:マネックス証券と連携した「ドコモのNISA」やdポイント投資
- 銀行:住信SBIネット銀行が「d NEOBANK」としてドコモグループの銀行ブランドに
この記事では、その中でも投資まわりを担うマネックス証券と、
銀行まわりを担うd NEOBANKを中心に、ドコモの金融サービスをまとめて整理していきます。
2. マネックス証券×ドコモでできること
2-1. 「ドコモのNISA by マネックス証券」の特徴
「ドコモのNISA by マネックス証券」は、
マネックス証券が提供するNISA口座サービスに、ドコモならではのdポイント連携やキャンペーンを組み合わせたブランドです。
主なポイントはこんな感じです。
- 100円から投資可能な投資信託ラインナップ
- NISA口座の売買手数料は無料(またはキャッシュバック形式)で実質0円にできる仕組み
- dポイントが「たまる・つかえる」設計で、投資とポイ活を一体化できる
「NISAを使って積立投資をしたいけど、できればdポイントも活かしたい」という人には、ドコモのNISAはかなり相性が良いサービスです。
2-2. dアカウント連携でdポイントがたまる・つかえる
マネックス証券では、証券口座とdアカウントを連携すると、ポイント周りが一気にドコモ色になります。
- これまでの「マネックスポイント」が、dポイントとしてたまるようになる
- 投資信託の保有残高に応じて、年率最大0.26%分のdポイントがたまる(対象ファンド・残高に応じて変動)
- dポイントは1ポイント=1円として投資信託の購入に利用可能(期間・用途限定ポイントも利用対象)
つまり、
給料 → 現金で投資
+ 日常のdポイント → dポイントで投資
という二つの入口から資産形成ができるイメージです。
「普段のポイ活がそのまま投資につながる」というのは、ドコモ×マネックス連携の大きな特徴と言えます。
2-3. dカード積立・d払い積立でポイントも狙える
マネックス証券では、**dカードを使ったクレカ積立(dカード積立)**も展開しています。
- dカード/dカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUMなどで、投資信託の積立が可能
- 積立額に応じて、最大3.1%相当のdポイント還元が狙える設計(カード種別・利用状況・キャンペーン等により変動)
さらに、「dカード+d払い」を組み合わせることで、
**月15万円までのNISA積立に対して効率よくdポイントを獲得できる」という解説も出てきています(内容・条件は時期によって変わる可能性あり)。
※還元率や条件、対象カード・ファンドは変更される場合があります。
最新の情報は必ずマネックス証券およびドコモ公式サイトのキャンペーンページでご確認ください。
3. d NEOBANKとは? 住信SBIネット銀行がドコモの銀行ブランドに
3-1. d NEOBANK誕生の背景と基本情報
ネット銀行大手の住信SBIネット銀行は、2025年10月1日から、
NTTドコモグループの一員となり、個人向けサービスのブランドを**「d NEOBANK」**として展開しています。
- 実際の銀行業務自体は、引き続き住信SBIネット銀行が行う
- ブランド名として「d NEOBANK」を名乗る形
- 既存の口座・サービス内容は基本的にそのまま継続
というスタイルで、ドコモグループの銀行ブランドとして再スタートした格好です。
3-2. ネット銀行としての利便性・金利・手数料イメージ
d NEOBANK(住信SBIネット銀行)は、もともと
- ネット銀行らしい比較的高めの金利水準
- 条件を満たすとATM手数料・振込手数料が一定回数無料になる仕組み
- スマホアプリから残高・入出金・振込まで完結しやすいUI
などが強みの銀行でした。
ブランドがd NEOBANKになったことで、この利便性や手数料体系は基本そのまま維持しつつ、
ドコモとの連携キャンペーン(口座開設でdポイント付与など)も実施されています。
※金利・手数料・キャンペーン内容は時期により大きく変わる可能性があります。
最新の金利や特典は、d NEOBANK(住信SBIネット銀行)の公式ページで必ずチェックしてください。
3-3. 今後期待されるドコモサービスとの連携
ドコモの発表でも、
- dポイント
- d払い
- dカード
と、d NEOBANKの銀行口座を連携させることで、スマホ1つで貯蓄・決済・投資・保険・ローンなどをワンストップで提供する構想が示されています。
現時点では「ロゴが変わっただけ?」に見える部分もありますが、
今後、dポイント還元・決済との連携・アプリ統合など、ドコモサービスとの一体感が徐々に強くなっていくことが期待されています。
4. 「投資」と「銀行」と「ポイント」をどう組み合わせるか(利用パターン例)
ここまでの内容を踏まえて、ドコモの金融サービスをまとめて活用するイメージを簡単なパターンで整理してみます。
パターンA:d NEOBANKを「メイン口座」に、マネックス証券を「投資口座」に
- 給与振込口座 or 生活費口座をd NEOBANKに
- そこからマネックス証券へ入金して、
- ドコモのNISA
- 投資信託の積立(dカード積立 など)
で長期投資
- 日常の支払いは、
- dカード
- d払い
を中心にしてdポイントを貯める
- 貯まったdポイントは、
- 「dポイントで投資」で投資信託の購入
- ドコモのポイント投資/運用
といった形で、お金の流れとポイントの流れを“輪っか”にするイメージです。
パターンB:他社銀行・証券メイン+ドコモ連携は「サブ口座」運用
- すでに長年使っている銀行・証券がある
- でも「dポイントを活かした投資もやってみたい」
という場合は、
- マネックス証券+dアカウント連携
- d NEOBANK口座を「ポイント活用+キャンペーン用のサブ口座」として開設
というライトな導入でもOKです。
5. それぞれどんな人に向いている? マネックス証券・d NEOBANKの使い分け
ざっくりですが、向いている人を分けるとこんな感じになります。
マネックス証券(ドコモのNISA含む)
- NISAや投資信託の積立投資を本格的にやりたい
- dポイントを「使って終わり」ではなく、投資にも回したい
- dカード積立・d払い積立など、ポイント還元も意識しながら投資効率を上げたい
d NEOBANK
- ネット銀行の利便性(アプリ・手数料・金利)を重視したい
- dポイントやdカード・d払いと相性の良い銀行口座を持っておきたい
- 将来的なドコモ金融サービスの連携強化も見据えて、サブ口座的に開設しておきたい
6. 利用前に知っておきたい注意点(ポイント・手数料・投資リスクなど)
ドコモ×マネックス証券/d NEOBANKは魅力的ですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
- キャンペーン・還元率は変動する
- dカード積立の還元率や、口座開設キャンペーンのdポイント付与条件などは時期によって変わります。
- dポイント(期間・用途限定ポイント)の扱いに注意
- 使えるサービスが限定されていたり、有効期限が短めな場合があります。
- 投資には元本割れリスクがある
- 投資信託や株式などは、価格変動により元本割れする可能性があります。
- NISAであっても、値動きリスクがなくなるわけではありません。
- 銀行サービスの条件も必ず確認
- 金利・手数料・無料回数・各種優遇条件などは、公式サイトの最新情報をチェックしてから利用するのがおすすめです。
7. まとめ:ドコモの金融サービスを“ムリなく”生活に組み込むコツ
ドコモは、
- dポイント
- dカード・d払い
- マネックス証券(ドコモのNISAなど)
- d NEOBANK
を組み合わせることで、「通信+決済+銀行+投資」がスマホ1台にまとまった世界を作ろうとしています。
とはいえ、最初から全部を完璧に使いこなす必要はありません。
まずは
「マネックス証券でdポイントを使った投資を試してみる」
or
「d NEOBANK口座を1つ作って、ドコモのキャンペーンを活用してみる」
くらいの“ライトな一歩”から始めて、
自分の生活スタイルに合いそうなら、少しずつサービスを広げていくのがおすすめです。
